英語の先生日記

英語の先生が書いています

英語の学習計画の作成

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独学で英語を勉強している方は、ぜひ学習計画を作りましょう。特に中・短期で達成しなくてはいけない目標がある方にオススメです。

学習計画は、最終目標達成までのステップを小さな達成目標に分け、それらのステップを確実に達成していけるよう、1日や1週間単位で細かくやることを書き込んだものがベストです。自学には無料や安価なオンライン教材を利用できますが、どの教材をどれだけ勉強するかも先に計画しておきます。

資格試験のために勉強していると、自分のやっていることは正しいのか、勉強量は十分かなど雑念が入ってしまうことがあります。しかし、不安になってモチベーションが下がってしまったりあれこれ手を出してしまったりすると学習には逆効果です。淡々と遂行していける学習計画を作りましょう。

英語学習についてのご相談を承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。 

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英語で文章を書くことについて

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みなさま、日記はつけていらっしゃいますか?また、つけている方は何語で書いていらっしゃいますか?

幼い頃からの三日坊主で、何度も日記に挑戦しては挫折することを繰り返してきた私ですが、日記に対するアプローチを変えてから以前よりずっと文章を書くようになりました。

どうしたかというと、「日記」とか「Diary」と呼ぶのをやめて、代わりに「ノート」とか「Journal」と呼ぶことにしたのです。毎日書かなくていいと考えると、プレッシャーが減って気が楽になりました。

今は気が向いたときや記録しておきたいことがあったときだけ書いています。書く量も、一行のときもあれば何ページにもわたって書くこともあります。

また、書く言語も日本語と英語とどちらも使います。どちらかだけのときもあれば、両方がごちゃごちゃに混ざっているときもあります。

ぐちゃぐちゃな文章でさえ、後で読み返したときに書いたときの気持ちや状況が思い起こされて楽しいものです。人には絶対見せられないし、見せなくてもよい、自分だけのノートです。

私はずっと「文章を書く」という行為と作法について興味を持ってきました。

私が文章を書くことが好きになったのは、初めて英語圏で生活した時、拙い英語での会話にフラストレーションを覚えていたことがきっかけです。言いたいことがうまく言葉にできず、授業でもなかなか発言できなかったり会話のスピードについていけなくて焦っていたけれど、授業の課題の作文ではじっくり時間をかけて、しかもアクセントや発音を気にすることなく、言いたいことが言えたのです。話している時は見過ごされがちな文法ミスや曖昧な表現が、文字にすることで明らかになったり、言いたいことを適切に表現するための語彙・語句を和英辞典や類語辞典で調べられるので、語彙表現の幅が大きく広がりました。

あれから何年も経ちました。現在、私は日本語と遜色なく英語を使えるようになり、他の人の文章を校正したりできるようになりました。何年にもわたって私の文章を読んで直してアドバイスをくれたその時その時の先生や友人のおかげです。また、ライティングのセミナーに何度も参加したり、様々な文章に触れる機会があったというのは本当に幸運でした。適切な指導と継続した努力さえあれば、誰でも英語で文章を書くというスキルは身につけられるのです。

大学で過ごす時間が長かったので、これまでアカデミックライティングについて色々考えたり学んだりする機会が多く、フォーマルな英語の文章の書き方 指導を得意としてきたのですが、英語を教える中で、様々な形で英語を楽しもうとされる生徒さんとお話するようになり、もっと身近な形で「英語で書く」ことを望まれている生徒さんもいらっしゃることを知りました。

アカデミックライティングには求められる様式がありますが、「正しい」文章を書くより、「楽しく」文章が書けるプラットフォームが、日記やブログなのではないかと思います。日本語でも英語でも、「書く」ことが うまくなるためにはトレーニングが必要です。しかし、ほとんどの日本人にとって英語で文章を書くトレーニングの機会はあまりありません。そういった意味でも英語で日記をつけるというのは英語のスキルアップのために効果的です。

継続は力なり、ですね。

英語で日記をつけてみたいけど、どう始めたらいいかわからないという方や、書いた文章にアドバイスが欲しい方、ご相談を承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。 

 

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「通じる」だけじゃ足りない

toyokeizai.net

この記事読みました?

著者の主張は

実際、海外の実務の現場や日常生活で必要な英語と、日本で「学ばなければならない!」と思い込まされている英語の間には大きなギャップがあります。

お手本とされる英語は文学表現のような小難しい言い回しだったり、DJの英語のようだったりとさまざまですが、そのいずれも、仕事の現場や日常で使われている言葉とは大きく異なります。


世界の英語はかなり適当で、いい加減で、自由で、インチキで、胡散くさく、崩れていて、混沌としている
のです。

ということです。

私は著者の言っていることに大枠では賛成です。多国籍な職場で仕事をするのには完璧な英語は必要ないです。

しかし、「微妙な英語力」という表現は非常にミスリーディングだし、人間関係は仕事での意思疎通のみにとどまらないので、私はやはり国際的に活動するのであれば一般の人は最低限以上の英語力を備えていた方が圧倒的に有利だと思います。

この記事の中では、非ネイティブの「訛り」は問題にならず、実務のコミュニケーションではまわりくどい表現や修辞は必要ないとされています。

これを自分の都合のいいように解釈してしまうと痛い目を見るかもしれません。

 

訛りは気にするべきか

まず、「訛り」と英語のスキルは直接関係がありません。ネイティブ話者でも出身コミュニティによってはものすごく訛っている人もいます。どんな訛りも正当なものです。しかし、それが他のコミュニティ出身者とのコミュニケーションの障壁となる場合に問題となります。

著者が例に出しているのは大学の教授です。確かに業績の優れた教授は強い訛りがあっても問題にされないでしょう。でも、その業績を得られているということは英語で論文が書けて国際誌や国際学会で発表できる実力がある程度の英語力は持っている可能性は高いです。研究費が潤沢で執筆や校正を他の人に任せているのかもしれませんが。国際誌なんて、英語が不明瞭だったらどんないい研究でも「書き直せ」ってつきかえされますからね。

聞きなれない英語の訛りは誰にとっても理解しにくいですが、多国籍の環境に置かれると人は様々な訛りが聞き取れるようになってきます。訛りの原因は幾つかありますが、だいたい「不正確な発音をしている」「間違った音節(syllable)にアクセントを置いている」「特定の土地や文化で使われている方言でしゃべっている」のどれかです。地方の人が東京で仕事をするとき方言を使わないように、職場で英語が必要になったときはできる範囲で正しい発音と正しいアクセントに近づけ、自分のコミュニティ以外の人にも通じる文法でしゃべるのが無難だと思います。

正しい文法で話しているけど訛っているのは受け入れられやすいように思います。聞き取りやすい発音で文法が少し怪しいのも脳内補完がききますから大丈夫。しかし、文法がめちゃくちゃで訛っていると聞く方も結構なストレスです。私個人の感覚で言えば、訛りは個性として理解している一方で、あまりに強い訛りや文法の誤りは会話の内容から気がそれてしまうので苦手です。

「訛り」は程度問題です。あなたが大学教授並みに取り替えのきかない人材であれば英語なんてどうでもいいです。むしろ通訳でもつけてもらってください。しかし、多くの人は円滑なコミュニケーションのためにも発音とアクセントに気をつけたほうがよさそうです。

 

最低限のコミュニケーションが取れればいいのか

記事中では「わざわざ無駄な修辞にエネルギーを割かない」ということと「最低限の英語表現さえできれば仕事は問題ない」ということが混同されているように読めます。確かに職場内でのメールのやり取りに回りくどいほど丁寧な表現をする必要はありません。でも、それは回りくどいほど丁寧な表現ができなくてもいいということではないですよね。

立場によっては社外対応が必要な人もいるでしょうし、生活の中のちょっとした問い合わせだってぶっきらぼうな用件だけの文章より丁寧にお願いをしたほうがうまくいくこともあるでしょう。高い文章能力は知的労働者にとって必須と言っていいほどのスキルです。著者のお勤めだった国連だって、レポートを書かなければいけない時もあったと思うのです。

仮に最低限の英語能力で仕事が回るとしましょう。では、仕事以外のコミュニケーションはどうでしょうか?日本語でも話し方や語彙で相手の教育程度や教養が分かるように、英語でも話し方や表現の幅で相手に与える印象が全く違います。それに、言いたいことがとっさに出てこないとペースの速い会話で置いてきぼりになってしまったり、議論で言い負かされてしまったりするのです。想像するだけでもフラストレーションがたまりませんか?

 

語学力不足によって被り得る人間関係での不利益

残念なことですが、ほとんどの人は他者を判断するとき、印象に影響されます。

最低限なんとか仕事上のコミュニケーションができるレベルの英語力では、立場が不利になる可能性が高いです。相手に負担を強いるコミュニケーションにおいては心理的な上下関係ができやすく、さらにハロー効果によって実務能力を低く見積もられてしまいがちです。道化キャラになるのも戦略の一つですが、自虐的なアプローチでは周囲に一目置いてもらうというわけにはいかないでしょう。

相手が辛抱強く付き合ってくれて、長い時間をかけて関係を構築することができればあなたの良さや能力はわかってもらえるでしょう。でも、相手と素早く良い関係を築かなければいけない場面はたくさんあります。「通じる」程度の英語力では短い時間で知性と有能さを演出し、相手の信頼を勝ち取るのは難しいです。

 

何が言いたいかというと

もちろん、あなたは多国籍の職場で通用しないと言いたいわけではありません。英語が苦手でも職場で立派にリーダーシップを発揮していらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。実際にそんなに高い英語力が必要ない職場だってたくさんあるでしょうし、それぞれの状況や立場は違うのですから一概に必要な英語力を示すこともできません。

でも、いわゆる「綺麗な英語」を話せることは圧倒的なアドバンテージなのです。言語能力は社会階層と深い関係があるとされています。例えば、あなたが日本の有名大学卒で有名企業に勤めているなら、日本社会においてあなたをエリートと呼んで差し支えないでしょう。世界各国のあなたと似た様な立場の人は、まず間違いなく英語はベラベラにしゃべります。あなたが世界のエリートと肩を並べて対等に付き合いたければ、「通じる」レベルより上の英語力が必要です。

 

まあ、やたらと不安を煽ってしまいましたが、どれだけの英語力が必要かは個人個人の目標や環境によって違います。楽しく国際交流したいという方は英語の勉強にストレスを感じて欲しくないし、英語で仕事はできているけど雑談についていけず孤立しがちな方には悔しさをバネにコツコツ頑張っていただきたい。

 

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フリーランスの英語の先生

現在の職業は、フリーランスの英語の先生です。

英語の学習についてのブログはいっぱいあるけど、教える側のブログってあまりないので、同業者と情報交換したりできたら嬉しいです。

 

普段は大手の英語教室で教えたり、家庭教師したり、Skypeでレッスンしてたりします。この中で一番好きなのはSkypeレッスンです。今は直接契約の生徒さんに教えるのとCafetalkというオンラインレッスンのサイトで教えているのと半々くらいです。

Skypeレッスンの良いところは、お化粧が適当でもパンイチでも大丈夫なところです。あと、地方に住んでいるので、対面レッスンではアクセスできない都市圏の生徒さんにもレッスンが提供できるのも良いです。やはり英語レッスンの需要は都市圏の方が格段に多いですからね。

 

Cafetalkというサイトで教えるようになって数ヶ月経ちます。知ってますか?Cafetalk。いいサイトですよ。教える側のためのサポートが手厚く、自分で集客しなくてもいいところが好きです。

ただ、最初は結構な額のマージンを取られるのでレッスンへのモチベーションが上がりにくかったです。

今オンラインの英語レッスン価格破壊が起こってますからね。ただでさえ低く設定しているレッスンのX%がマージンだと、あまり良い収入源にはなりません。

あまりに安くしすぎると生徒さんの質も下がってしまうことに気づき、今は自分で最低限のレッスン料金を決めています。いや、本当に、無料のレッスンのみを何度も申し込む方っているんですよ。

それに、先生のレベルも質もピンキリなので、基礎しか教えられない先生と同じ料金でレッスンの提供はやっぱりしたくないです。これまでいろんなコストがかかってますからね。

 

直接契約の生徒さんは、帰国生試験・大学受験対策かTOEFLを教えることが多いです。誰でも教えられる分野ではないので割といいお時給いただいてます。その分絶対結果を出してますけどね。高校生とか本当に可愛いです。おじさまも可愛いです。

直接契約は、中長期にわたって同じ生徒さんを定期的に見ることができるので一番いいです。一人一人に進度目標と目標達成値と宿題計画入りのシラバスを作るのがとても楽しいです。自分のことは管理できないのですが、他人のことなら管理できるのは不思議です。

 

講師契約している英語教室ではグループレッスンも個人レッスンもやりますが、先日生徒さんが教室に納入している金額を知ってしまい、動揺が隠せません。グループレッスンが55分✖︎月4回で1万円越えですって。1クラスに10人近くいるのですが...。個人レッスンは1回40分で5000円。私の時給は何があっても2000円台です。

まあ英語教室でのお時給については納得してます。生徒募集もクラス編成も生徒さんのケアも支払い請求も全部全部やってもらっているし、スタッフのお給料や教室の家賃、諸々の備品代、広告料も必要ですからね。

 

私よくマッサージに行くのですが、大手教室の英語レッスンの料金とマッサージチェーンの料金はよく似ています。あんなに一生懸命マッサージしてくれる優しいK林さんはお時給いくらもらっているのか、気になります。

 

いつの間にかお金の話になってしまいました。それだけフリーランスにとってお金はシビアなトピックということです。

 

ちょっとぶっちゃけ気味になってしまいましたが、気さくな優しい(笑)先生です。英語学習についてのご相談を承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。 

プロフィール

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英語の先生をしています。

英語指導歴は家庭教師6年、塾講師4年、大手英語学校教室講師3年(累計。2016年現在)

 

ライティング指導が得意です。

 

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