英語の先生日記

英語の先生が書いています

高校生は面白い

お父様の転勤でアメリカの高校に通っているNちゃんから届いたメールを読んで、今日は心がとても和みました。

 

Nちゃんは現在2年生で、アメリカは2年目です。中学校は普通の日本の中学校で、高校からいきなりアメリカ。とても苦労したそうですが、すごい頑張り屋さんで勉強も課外活動も良い成績を残しているとのこと、頭が下がります。

日本の大学進学を希望していて、帰国生入試を受けるために、目下TOEFLのスコアアップ中です。私とは週二回のレッスンをとってくれていますが、忙しいスケジュールの合間を縫って、出した宿題は必ず終わらせるNちゃんです。トップランクの大学を狙っているので、TOEFLは100点は欲しいということでした。現在のスコアから言えばかなりきつめの高い目標ですが、目に見えて実力がついてきているので来年までにはもしかして、と期待しています。

さて、アメリカの学校はすでに夏休みに入り、Nちゃんは今サマースクールに行っているのでレッスンはしばしお休みです。友達ができるか心配で心配でたまらなかったNちゃんですが、今日「ボッチ回避しました〜!」とのメールをくれました。優しい子がいて、仲良くなれたのだそうです。私も口では「絶対大丈夫よ」と言っていましたが、実は心配していたので良かったです。笑

 

高校生くらいの子とのレッスンは本当に楽しいです。大人のような、子供のような。以前、英語教室の高校英語のグループレッスンで、たまたま他の生徒がみんなお休みだった時、マンツーマンでレッスンをしていると、高校1年生のKくんが深刻な顔をして言うのです。「先生、僕悩んでることがあるんですけど。」この英語学校ではレッスン内容を録音することになっているのですが、私はこれは大変だと思って録音を止め、「どうしたの?」と聞きました。

彼の悩みとは、弾みで本当は好きではない女の子と付き合い始めたのだけれど、実はずっと好きだった本命は他にいて、彼女も僕のことを好きなんじゃないかと最近思ってる。どうすればいいか。というものでした。高校1年生!最近の子は進んでるなーと思いつつ、そんなことはおくびにも出さず相談に乗ったのでした。

彼が真剣に悩んでいるので、これは茶化すわけにはいきません。でも、今の彼女に悪く思われずに本命の子と付き合いたいという彼の望みは何が何でも不誠実過ぎるので、これからどうするにしても選択したことには責任を持たなければいけないという話をしました。

呆れてしまった一方で、こんな話を打ち明けてくれたことが嬉しかったりもしたのでした。後から途中で切れた録音を聞いたスタッフさんに、「Kくんの悩みってなんだったんですか?」と聞かれたのですが、Kくんの名誉のためにも私は口を閉じていました。今こんなところで書いちゃったりしてますが。

 

生意気を言っていてもかわいいと感じるのは私が年をとったからでしょうか。高校生くらいの子は、「先生」という大人の言うことが間違っているかもしれないなんて疑いもしない子が多いので、その信頼に応えなければと身が引き締まります。

 

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